作庭実績

GARDEN

N氏共同住宅屋上庭園工事

施主様から共同住宅の新築工事に伴い、上層階(9階)に庭を作りたいとのご要望がありました。

メインダイニング側と玄関前の坪庭を提案いたしました。

 

施主様の要望をお聞きし、建築の設計士さんも交えて協議をし、イメージ、構造の断面など数回調整を重ね図面を作成し御見積いたしました。

メインダイニング庭園

設計のポイントとして、高層階の屋上緑化でベランダのコンクリートの上に作庭するので、重量や屋上緑化としての植栽の施工法などを考慮して設計しました。

空間を生かすために密と隙のバランスを考慮し、枯山水に映える石組みを中心に、蹲を取り入れ、灯籠で、趣きを出しそれを際立たせる植栽になるように配置や色使いを勘案しながらデザインしました。

 

石組みや灯籠、植栽を浮き立たせるために、壁面を煤竹加工の人工竹垣で囲み、一部青竹の垣根を取り入れ一色単にならないように、また壁面の開口部から景色が見えるコンクリート躯体を利用し、遮蔽垣に欄間を取り入れ、透かして景色が見えるように工夫しました。

植栽材料の選択に関しては、屋上の環境で生育できるかを第一に考え、また通年の維持管理もふまえた上でシンプルかつ見栄えするような植栽案を提案しました。

屋上庭園ということもあり、排水には特に注意して設計しました。重量軽減や植物の育成を考え客土のph調整や根の伸張性等を踏まえ、施工性や維持管理にも留意して基盤構造設計しました。

 

夜の空間を演出するために、下から照射するスポット照明を3基取り入れました。

灯籠や木々の影が梁に写り、風でそよぐ様で涼を感じれるよう照明配置にしました。

現場施工に関して

現場施工するにあたり、建築工事との兼ね合いや納期などに制限などが見込まれましたので、円滑に現場施工できるように、予め材料を仮組し収まり等を確認したのちに、解体・梱包を行い、現場搬入して再構築する手法を採用し施工しました。

玄関前坪庭について

メインダイニング側と違い、和風モダンになるようにデザインしました。

設計時と大きさや吹き抜けなどの条件がだいぶ変わり、現場合わせで対応して施工しました。

まずは、背景となるコンクリート壁面にアピトン材で千本格子をしつらえ、格子の後ろ下方からライトで照らされるように照明を設置しました。

エントランス

当初予定には入っていませんでしたが、1Fエントランスドア前の花壇も施工しました。

上とは違って、建物の外観に合うように洋風なデザインにしました。